できものや口内炎ができた

疾患・病状ガイド

できものや口内炎ができた

ページ内のコンテンツ一覧

ページ内のコンテンツ一覧

アフタ・歯肉口内炎(しにくこうないえん)

こんな症状があります

口腔内の粘膜(頬,口唇,舌など)に出る直径2〜10 mmの潰瘍(粘膜が欠損し,粘膜下組織が露出している)で,周囲が赤らんでいます.食べ物などが触れると強い痛みがあります。

こういった病気です

原因は不明ですが,誘因として女性の性周期,ビタミン不足,疲労,ストレス,咬傷などがあげられます。アフタと似た症状を示す別の粘膜疾患もありますので,いつもと違う場合,治りが遅い場合などは歯科医師による診断が必要です。

治療法

基本的には1から10日間で自然に治癒します。ただし疼痛が強くてつらい場合は軟膏薬を処方することがあります.

エプーリス・腫瘍(しゅよう)・口腔癌(こうくうがん)

こんな症状があります

歯ぐきが膨れ、お肉の塊が歯ぐきにできた状態です。痛みがあったりなかったりすることもあります。触るとぶよぶよしていたり、硬いこともあります。また、自然に出血する場合や急激に大きくなる場合には早めに受診してください。

こういった病気です

これらは、歯ぐきにできるできもの(腫瘍)で、その性質によって大きく良性と悪性に分けられます。特に後者は命に関わる病気です。良性の腫瘍(エプーリスを含む)でも、大きくなって顔の形が変わることもあります。歯を保存できないこともあります。見た目だけでなく、レントゲン検査、顕微鏡検査を行い、その性質を確かめる必要があります。

治療法

基本的には手術により病気の範囲を取ります。

白板症(はくばんしょう)・扁平苔癬(へんぺいたいせん)

こんな症状があります

歯茎や舌、頬の内側に限局性の白斑として認められ、拭っても除去できません。痛みなど自覚症状がなかったり、食事の際など接触痛やヒリヒリすることがあります。

こういった病気です

こ白板症は粘膜の表面が角化した状態です。原因として喫煙や過度なブラッシング、合わないかぶせ物や詰め物の刺激などによっておこるとされています。扁平苔癬は粘膜の刺激による慢性的な炎症状態で、金属アレルギーや全身状態などにより起こるとされています。しかし、両者ともはっきりとした原因はわかっていません。

治療法

白板症の場合、刺激となっているものを除去したり、たばこを吸っている場合は禁煙が必要です。治療としては切除、もしくは検査により悪性の可能性が低い場合は経過観察を行います。扁平苔癬の場合、ステロイド軟こうの塗布や口腔内衛生状態の改善を行います。必要に応じて細菌検査や金属アレルギー検査などの検査を行う場合があります。白板症や扁平苔癬は悪性化する可能性がある病変なため、定期的な経過観察が必要となります。