クラウン・ブリッジ科

診療科について

診療科長挨拶

クラウン・ブリッジ科では、歯の一部や歯そのものが欠損したところを、冠 (クラウン)や固定式の義歯(ブリッジ)あるいは歯科インプラントを用いた義歯で修復します。歯の一部や歯を失うと、口もとの審美性が悪くなる、あるいは食事しにくいなどの咀嚼障害や発音しにくいなどの障害が生じます。そのような口腔内の疾患に対して、主に固定性補綴装置であるクラウン・ブリッジ(取り外ししない被せ物)を用いて治療して、さまざま障害を改善します。口もとの審美性を改善することで“素敵な笑顔”を獲得することができます。また、クラウン・ブリッジを用いて治療すると、しっかり噛めて全身的な健康増進にも寄与します。
最近はデジタルデンティストリーといった、デジタル技術を駆使したクラウン・ブリッジに関する治療が著しく普及しています。当科において、最新のデジタル機器を用いた治療が可能であり、より効率的かつ確実にクラウン・ブリッジの治療を行っています。また、最新のセラミック材料を用いた、審美歯科治療も行っています。我々は、患者さんの症例に適切な治療方法を立案して、笑顔で美味しく食事をできるような歯科治療を提供します。そのためにも、研究および学術活動等で日々研鑽し、最適かつ最新の情報を収集して、安定した患者さんの口腔内環境を保つよう努めてまいります。質の高いクラウン・ブリッジ治療を目指して、各診療医が治療を行ってまいりますので、来院いただければ幸いです。

主な対象疾患

  1. むし歯などで歯が欠けた
    歯が大きく欠けてしまった場合の治療です。クラウン(被せ物)を製作し食事しやすいよう咬み合わせを回復します。
  2. 歯が抜けて咬みにくい
    歯が抜歯になってしまった場合,放置すると隣の歯が倒れてたり、噛みあう側の歯が延びてきてしまいます。そのような患者さんにブリッジ(固定性の義歯)を製作し欠損を補います。
  3. 歯の形や色が気になる
    特に前歯部で行われる審美治療です。歯の色や形が気になる方にジルコニアなどのセラミックを利用し天然歯のようなクラウン(被せもの)を製作します。
    また,できるだけ歯を削らない治療として歯の表面を薄く削り綺麗なセラミックを表面に付けることで低侵襲で見た目の回復が可能な治療も行います。(接着ブリッジ・ラミネートベニア)
  4. 咬み合わせが気になる
    咬み合わせがおかしい、あごが痛いなどのお悩みの患者さんに対しての治療です。口腔内を検査し患者さんの口腔内にあった補綴治療を提供します。
  5. 金属アレルギー(メタルフリー治療)
    口腔内の金属が気になる、金属アレルギーがある方の治療です。当科では金属を使用しない治療を行うことも可能です。
  6. デジタルデンティストリー
    最新技術であるCAD/CAMを利用し苦しい型取りをせず歯の形を3Dデータとしてコンピュータに取り込んでセラミックブロックから削り出す方法でクラウン製作するシステムを導入しております。

学会の研修施設

  • 一般社団法人 日本歯科専門医機構認定 研修施設
  • 一般社団法人 日本接着歯学会認定 研修施設

診療内容

代表的な治療の流れ

クラウン・ブリッジ科では、患者さん一人一人に向き合い,最適な治療方法を選択し、提供すること、そして、お口の中で長く安定した治療結果が得られ、生活の質の向上を得ることを目標としております。そのため、症状のある歯だけを診るのではなく、患者さんのお口の中全体を考慮した一口腔単位での治療計画を立案し、最終的な治療のゴールを見据えながら行っていきます。

リスク・費用

  • 歯が欠けたり、歯を抜いた状態が長く続いていると口腔内の状態が変化しバランスが崩れ、咬み合わせがさらに悪化します。
    そのような状態になる前にクラウン(被せ物)やブリッジ(固定性の義歯)を装着する必要があります。
  • 被せ物の種類には多様な材料が存在します。当院では最新技術であるCAD/CAMを利用したシステムを導入しています。CAD/CAMは印象(型取り)がこれまでの方法と比べて早く、苦しさも従来と比較して少ないため嘔吐反射の患者さんにも活用出来ます。また、CAD/CAMでの治療は自費診療のみとなっております。
  • クラウンを製作する際には歯を削る必要があります、生活歯(神経がある歯)では知覚過敏症状が出る可能があります。
  • クラウンを製作する際に上下の歯の間にクリアランス(スペース)が必要です、特にセラミック等の材料の場合は割れないように特に厚みが必要になります。クリアランスが確保できない場合は適応しない場合があります。
  • セラミックは脆性(硬くて脆い)という性質上、衝撃に弱い材料です。そのため、咬合力(咬む力)や重度の歯ぎしりがある患者さんには適応しない場合があります。
  • クラウンやブリッジは入れたら二度と虫歯にならないわけではありません。定期的なメインテナンスや口腔衛生指導をおこない予防することが重要です。

スタッフ紹介

  • 小峰 太こみね ふとし

    役職 診療科長(クラウン・ブリッジ科)・教授
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医

    日本補綴歯科学会認定 指導医

    日本口腔インプラント学会認定 専門医

    日本歯科審美学会認定 認定医

    日本接着歯学会認定 専門医

    日本デジタル歯科学会認定 専門医

    小峰 太
  • 小泉 寛恭こいずみ ひろやす

    役職 准教授
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本補綴歯科学会認定 指導医・専門医

    小泉 寛恭
  • 本田 順一ほんだ じゅんいち

    役職 医局長(クラウン・ブリッジ科)・助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本補綴歯科学会認定 専門医

    日本審美歯科学会認定 認定医

    本田 順一
  • 岩崎 太郎いわさき たろう

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    岩崎 太郎
  • 平場 晴斗ひらば はると

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本補綴歯科学会認定 認定医

    平場 晴斗
  • 窪地 慶くぼち けい

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    窪地 慶
  • 高田 宏起たかた ひろき

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    高田 宏起
  • 木谷 仁きたに じん

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本補綴歯科学会認定 認定医

    木谷 仁
  • 伊藤 恵吾いとう けいご

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

    日本補綴歯科学会認定 認定医

    伊藤 恵吾
  • 竹鼻 康介たけはな こうすけ

    役職 助教
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

  • 小林 達朗こばやし たつろう

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

  • 中世 大嗣なかせ だいし

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

    博士(歯学)

  • 砂野 博美すなの ひろみ

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

  • 窪地 夏怜くぼち かれん

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

  • 恒川 瑞季つねかわ みずき

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

    日本補綴歯科学会認定 認定医

  • 志岐 日向子しき ひなこ

    役職 専修医
    資格

    歯科医師

外来担当医表

午前 伊藤 木谷 高田 本田 岩崎 小林
午後 中世 窪地 小林 伊藤 中世 -

医療関係者の方へ

主な対象疾患

クラウン・ブリッジ科はクラウン・ブリッジを中心に補綴治療全般の治療を行っております。また、日本補綴歯科学会、日本接着歯学会、日本歯科審美学会などの指導医、専門医、認定医を擁しており、さらに若手の教育にも取り組んでいます。
地域の医療機関の方々と連携し患者さんのQOLの向上に一役を担えるよう精進してまいります。

紹介の流れ

クラウン・ブリッジを中心とした補綴治療で、より専門的な治療が必要な患者様がおりましたら、当科宛に紹介状を作成いただき、ご来院いただければと思います。各曜日に外来担当医がおりますので、担当医を中心に対応させていただきます。初診来院時には、少しお待たせしてしまうこともありますので、患者様にはお時間等に余裕をもって来院いただけますよう事前にご説明の程よろしくお願い致します。

連絡先

連絡先
日本大学歯学部付属歯科病院
03-3219-8081(総合受付)