馬谷原 琴枝

ドクターインタビュー

馬谷原 琴枝

診療科について

歯科矯正科ではどういった診療を行っていますか

悪い歯並びやかみ合わせを改善し、正しく咬めるようにきれいな歯並びにする治療を行っています。矯正器具を歯に装着し歯やあごの骨にゆっくりと力をかけ、かみ合わせを直していきます。

矯正歯科治療について教えてください

矯正歯科治療は歯に矯正器具を装着し歯やあごの骨を動かし、正しいかみ合わせにする治療です。
歯は矯正力が加わることであごの骨の中を移動しゆっくり位置を変えていきます。そのため、矯正歯科治療では3~4週間おきに通院いただき、治療期間が数年間にわたることが多いです。このように、矯正歯科治療の良い点は自分の歯をそのまま生かしきれいな歯並びにできることで、一方で反対に悪い点は歯をゆっくりあごの骨の中で移動させるため治療に時間がかかることとなります。
また、上下のあごの大きさのバランスが悪い場合、成長期の患者さんであればあごの骨に矯正力をかけ小さい顎を広げ大きくする等の治療を行います。一方、成長が完了している患者さんの場合には外科手術にてあごの位置を改善します。あごの位置が変化すると歯並びも一緒に位置が変わりますので、新しい顎の位置で咬めるように歯を動かす治療も必要となります。

診療について

今の仕事のどういったところにやりがいを感じますか

矯正歯科治療を終了した患者さんから「やってよかった」といっていただけるとよかったなと思います。歯科矯正治療を受けることで笑顔が増えると嬉しいです。矯正歯科治療の目標は治療が終わった後、長期間安定したきれいなかみ合わせを保つことにあると思います。治療を終わった患者さんがたまに来院され、安定したきれいなかみ合わせをみせていただけると安心いたします。

経緯について

専門分野の面白さについて教えてください

矯正歯科治療では、治療開始前の検査結果を踏まえ、理想と考える治療後の状態やかみ合わせを予測し治療計画をたて治療を行います。数年先の目標を見据えて治療することが面白いと思います。毎回の治療においてもその日行った治療の結果はその日には結果が出ることは少なく、次回またはもう少し先に結果となって現れます。歯の動きを予測してワイヤーや装置の調整をすることも楽しいです。また、虫歯治療の被せ物などと異なり、矯正装置は歯を動かすために歯につけているだけで治療が終われば外します。治療の完了後は被せ物など無く、最初からあった自分の歯がそのまま存在し、咬めるように位置を変えてきれいにならんでいることが特徴的であると思います。

まとめ

この病院の好きなところを教えてください

患者さんを含め皆さんが親切なところです。そして、診療に対して他科の先生方もとても協力的であると感じています。また矯正歯科治療を受けられる患者さんは長く通院されますので、徐々にいろいろなお話をしてくださったり、治療についてもご本人の気持ちやご意見をお話しいただけるようになり、私も楽しみを共有させていただいたり、新たなことを学ぶことがあります。一方通行に治療を行うだけでなくいろいろな方とお話できるところが楽しいと感じています。

患者さんへのメッセージをお願いします

歯並びに気になることがあればまずはご相談にいらしてください。お口の中をみせていただくことで、考えられる治療法や一般的な矯正歯科治療の流れや費用などについてより具体的なお話ができると思います。矯正歯科治療は、患者さんのご希望をうかがい、また私たちの考える治療についても十分ご理解いただいたうえで納得して治療を開始することが大切です。わからないことやご希望など遠慮なくぜひ担当医にお話しください。矯正歯科治療は長期間かかりますので、患者さんと担当医が同じ治療目標をもって治療を行うことで、より良い治療結果が得られると思います。

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