生木 俊輔

ドクターインタビュー

生木 俊輔

ICTについて

インフェクションコントロールチームでは何を行うのでしょうか。

インフェクションコントロールチーム(ICT)は、病院内の感染対策を担うチームです。様々な感染症から患者、家族、職員の安全を守るために活動を行う組織です。このチームはドクターだけでなく歯科衛生士、看護師、技工士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師など多職種で構成されています。
歯科病院では唾液、血液に接する機会が大変多く、正しく標準予防策が遵守されているか重要になってきます。その標準予防策が行われているかをICTメンバーで1回/月院内ラウンドを実施して現場の感染管理状況や指導、相談などを行っています。
また、感染対策を院内全体で情報を共有するため年2回、院内感染研修会を開催しています。この研修会では一般的な感染対策から、歯科病院に特徴的な感染対策を周知するようにしています。

どうして歯科で感染対策が必要なのでしょうか

歯科診療の特徴として、必ず口腔内の診査や治療を行います。口腔内には多数の細菌が存在するためすべての患者さんに対して感染対策を行う必要があります。また、歯科病院では診療用ユニット使用して患者さんの治療を行っています。その診療用ユニットにはエアタービンやエンジンなどの器具があり、それらを使用することで唾液が含まれたるいわゆるエアロゾルが発生します。そのエアロゾルに対して正しく個人防護具を使用し、口腔外バキュームを使用して感染対策を行っています。また、患者さん一人ひとりの診療が終わってから必ず診療用ユニットの清掃も行っています。
患者さんが安心で安全な歯科治療を受けて頂けるよう十分な感染対策を行っています。

インフェクションコントロールチームのリーダーとして心がけていることを教えてください

ICTリーダーとして心掛けていることは、患者さんが安心で安全な歯科医療を受けられる環境を整えることです。当歯科病院には144台の歯科診療用ユニットがある他、全身麻酔を行う手術室、入院するための病室など様々な設備が存在しています。設備にはそれぞれ特徴があり、その設備の特徴に合わせた感染対策を行うようにICTメンバーと協力して行ってまいりたいと考えております。

診療について

先生は口腔外科での診療も行っているとお聞きしました。歯科医師としてのモットーや心がけていることを教えてください

私の専門領域は口腔外科で口腔外科専門医・指導医、国際口腔顎顔面外科専門医を取得しています。口腔外科の領域は腫瘍、嚢胞、顎変形症、顎骨欠損など様々な疾患存在します。これらの疾患は一般的な歯科疾患に比べ、重篤な場合が多く患者さんは多くの不安を抱えています。そういった患者様の治療に行うため、積極的に学会などに参加して日々研鑽を積んでいます。そして患者様に安心・安全で最善の歯科医療が提供できるよう努めています。

まとめ

日本大学歯学部付属歯科病院の好きなところを教えてください

日本大学歯学部付属歯科病院は歯科に専門特化した病院ですが、歯科の中でも様々な診療科があります。他の診療科と連携して治療を行う事で高度な歯科医療を提供できることが一番好きなところです。
その他、この病院がお茶の水という好立地な場所に存在することです。私も通勤しやすいですが、患者さんもお茶の水という好立地なところは通院しやすいと思います。
患者さんにも日本大学歯学部付属歯科病院を好きになって頂き、多くの患者さんが通院して頂けるような魅力ある歯科病院にしていきたいと思います。

先生のこれからの目標や夢について教えてください

先ほど私は口腔外科専門医・指導医を取得したと申しましたが、さらに研鑽を重ね、口腔外科疾患に悩まされている患者さんを一人でも多く治せるようになりたいと思います。

患者さんへのメッセージをお願いします

日本大学歯学部付属歯科病院では多くの歯科医師が高度な歯科医療を提供しています。もし歯の事、口の中のことでお悩みがあれば何でも相談して下さい。豊富な歯科医療の知識と高度な技術で患者さん毎に合った歯科治療を提供いたしますので、是非、当院を受診して下さい。

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